アマテルカミ(天照大神)の真の価値

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こんにちは!今日はアマテルカミ(天照大神)の真の価値について考えてみたいと思います。

アマテルカミは歴代のアマカミ(天皇)の中でも、実に70万9千人という膨大な人数のハタレと対峙したアマカミでもありました。

ハタレとはホツマツタエ関連書籍の著者、池田満氏の言葉をお借りすると、

「人々を混乱に陥らせて身ぐるみを剥いでしまおうとする悪辣な者たち」を指します。

それでは、どうして人々がハタレに陥るのか?その心の動きを見ていきます。

ハタレの心のうち

池田氏の著書「ホツマツタエを読み解く」には次のように書かれています。

幸せそうな他人を見るとたぶらかして、その富や幸せを横取りしたいと思う
他人の不幸は蜜の味という減算幸福感が顕著に際立った人達
他人との幸福比べに終始し、他人の幸せを横取りしようという思い

ハタレの集団はこの心の奥底にある不安や畏れから人々をたぶらかして、金品をかすめ取りました。

皆さんはここで挙げた項目を見て、何かお気づきになられたでしょうか?

実は、いずれも【他人】という文字が入っているのです。

つまり不幸の根源とは【他人軸で生きている状態】ではないでしょうか?

他人が考えた価値観、世間一般の価値観や幸せの概念、それがイコール真の幸せであるとは限りません。

多額のお金を得て裕福になるのが幸せという人もいれば、夫婦でほのぼのお茶をすするのが幸せという人もいるでしょう。

つまるところ、真の幸せとは【既成概念に囚われず、本当の自分の価値を見出し、己を真に愛し、認めることで、他者も受け入れられる境地】ではないでしょうか?

結局、他人と比べている状態では、真の自分がおろそかになっている状態なのですから、根底に不安がつきまとうのも無理はありません。

真の幸せに必要なもの:自我の確立

そして、当時のアマカミ(天皇)であられたアマテルカミは、

例え物質的に豊かになったとして、『自我の確立=(アイデンティティ)』なくしては、本来的な幸せの実現は不可能であると、二千年以上も前に悟られたお方なのです。

そして、第三番目のカンタカラ=神器にヤタノカガミを追加しました。

ヤタノカガミには、『全ての人々の心に自立心が育つように』という強い願いが込められています。

『人の真の幸せとは何か?』この壮大なテーマを2千年以上前に悟られていた、これがアマテルカミ(天照大神)の本当の価値であり、

最高神としてお祀りされているゆえんなのだと美鈴は思います。

アマテルカミのすごさを更に解く

繰り返しになりますが、アマテルカミがアマカミ(天皇)というお立場で、冷静に人の心の動きを読み取り、

2千年以上も前に『人の真の幸せ』気づいたことが本当にすごいことなのです。

【本当の自分】、【人としての真の価値】を見抜くとは、自分がその境地にいないと気付けません。

これを仏教における【解脱】、【悟り】と言い換えることもできると思います。

そして、それこそがあらゆる宗教が目指していたゴールではないでしょうか?

主要な宗教・思想における「解脱の概念」一覧

各宗教と照らし合わせるため、この場では解脱という言葉をお借りしましたが、アマテルカミ(天照大神)の思想はあくまでも縄文哲学です。

アマテルカミ(天照大神)の
縄文哲学
自我=(アイデンティティ)の確立ミカクウツワハモトノモリ
ホツマツタエ17-80
仏教 (Buddhism)涅槃(ねはん)(ニルヴァーナ, Nirvāṇa) 解脱 (Vimukti/Mokṣa)煩悩の火が「吹き消された」状態。苦しみと輪廻から完全に解放され、心の究極的な平和を得た境地。
ヒンドゥー教 (Hinduism)モークシャ (Mokṣa) ムクティ (Mukti)輪廻転生 (Samsāra) のサイクルから解放され、個の魂(アートマン)が宇宙の根源(ブラフマン)と合一した永遠の自由の境地。
ジャイナ教 (Jainism)カイヴァリヤ (Kaivalya) モークシャ (Mokṣa)「孤独」「独立」**という意味。魂(ジーヴァ)がカルマの束縛を完全に断ち切り、完全な知識と永遠の至福を得た状態。
ヨガ/サーンキヤ学派カイヴァリヤ (Kaivalya)精神(プルシャ)**が物質(プラクリティ)の働きから完全に分離し、真の自己として独立した状態。

自分の心をチェックする

現代社会は情報が多岐に渡り、何が真実なのか?何が正しいのか?分からなくなることもあると思います。

そんな時には他人軸で生きている状態と、自分軸で生きている状態を比較すると分かりやすいと思います。

ここに一覧に纏めましたので、是非、参考にしていただきたいと思います。

😱 他人軸に囚われている状態 (苦しみの原因)✨ 解脱・悟りの境地 (真の自由)
自分の価値の軸外部にある (他者の評価、実績、世間の基準、組織への貢献度)内側にある (自分の存在そのもの、無条件の自己愛)
感情のサイン心がざわざわする、苦しい、不安、自己否定心の平和、安心感、喜び、満たされている
自己認識「〜でないと価値がない」 (条件付きの愛)「ありのままの自分で良かった」 (無条件の受容)
他者との関係比較、競争、嫉妬、分離(自分と他者を対立)受容、共感、尊重、ワンネス(すべてが繋がっている)
言葉の表現真実の感情を抑え込む、言いたいことを飲み込む真実を愛をもって表現する (健全な自己主張)
苦しみ束縛 (煩悩、執着) の中にいる状態解放 (自由) された状態

結論

以上のことを踏まえまして、美鈴が導き出した結論は、

ホツマツタヱ奉呈文4-5にかけて、以下のように書かれています。

ホツマツタヱ奉呈文4-5
後世のアマカミの治世のお手本とするため、
恐れ多くも、褒めたたえて、
ホツマツタヱの書にしたためました。
これを読んだ人は、どのような強気な者でも
真実の心で出会えた時には、
花が咲く御代となり、春が訪れるだろう。

真実の心と向き合い、本当の自分として生きることはこの上なく幸せであると思います。

だからきっと、「春やきぬらん」なんだと思う、と美鈴は強く感じるのでした。

最後までお読みいただきありがとうございました!

参考図書:
ホツマツタヱを読み解く 池田満氏著

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