こんにちは!今日は皇孫ニニキネ様即位の際に出されたアマテルカミ(天照大神)のミコトノリをご紹介します。
以前に一部を紹介していますが、今回は全文での紹介です。
いつものように松本善之助氏の著書から抜粋します。
アマテルカミ(天照大神)のミコトノリを読むことが、アメナルミチを真に理解する近道であると思いますし、
ヤマトタケさんのアメナルミチを後代に伝えたい意図を知ることにも繋がりますので、是非お読みください。
美鈴がアマテルカミのミコトノリを読んで感じることは、

ということです。
そして、このヲシテ文字で書かれたフミはアマテルカミご自身が『ヲシデは温かい心の贈り物です』と語っておられるとおり、
先代アマカミから連綿と後代へ受け継がれた愛情のこもったお文でもあります。
それでは早速見ていきたいと思います。
ニニキネ様即位の際のミコトノリ
はじめに、松本善之助氏が書かれた書き下し文から見ていきます。

アマテルカミ(天照大神)は、尊いアメナルミチの極意を書いた御文を、皇孫ニニキネ様に賜り、 そして、ミカガミをコヤネに、ミツルギをコモリに授けた。 そこで、大神は次のように仰せられた。 『先にミクサのタカラモノを我が子オシヒトに授けたが、 このミクサはオシヒトから汝の兄ホノアカリに譲られてはいない』 その時、左右に侍る大臣はフトタマとカクヤマでした。 そこで今、汝に直接ミクサのタカラモノを授けようと思います。 左に侍る大臣はコヤネ、右はコモリです。 国がうまくゆくには、キミとトミとタミとの心が、ひとつになることです。 仮に日の光を体一杯湛えた鳥が居たとします。 その胴体をタミに見立てます。首はキミです。 カガミとツルギの両大臣は左右の羽、足はモノノベです。 この各々がバラバラに動いたのでは、鳥は到底満足には飛べないでしょう。 だから、心一つになるのは、何にもまして大事なことです。 カガミヲミがしっかりせず、その子孫が滅んでしまえば、 タミの心は離れるに決まっています。 そうなれば、キミは御位につくことができません。
では、前編は一旦ここで区切りたいと思います。
アマテルカミがキミ(君)・トミ(臣)・タミ(民)が一つになることの重要さを語られるミコトノリです。
鳥は日本国のモノザネ
アマテルカミはキミ(君)・トミ(臣)・タミ(民)を一羽の鳥に見立てています。

というのも、鳥はト=(トノヲシテ)、リ=(有)に通じることから、日本国のモノザネとされていました。
このモノザネとは、『目に見えないものを目に見える形に表現すること』です。
鳥の体の部分が同じ方向を向くことで真っすぐ飛ぶことができますが、
各部位がケガしていたり、よそ見をしていると鳥はまっすぐ飛ぶことができません。
そのため、心を一つにすることの大切さをアマテルカミは述べています。
二のこころ
とはいうものの、心を一つにすることはなかなか難しいことでもあります。
お互いの意見が合わないこともありますし、相手が聞く耳を持たないこともあるでしょう。

アマテルカミが常に大切にされていたのが、『二のこころ』です。
『ニ』は成ってゆくこころ、相手をいつくしむこころを意味します。
お互いの足りない部分を補う、サポートし合う、庇い合うも『二のこころ』に通じます。
お互いの足りない部分を非難するより、足りない部分を補い合う方が物事がより発展する気がします。
アマテルカミもこの『ニのこころ』を曇らさないために毎朝『アワウタ』を朗誦されていたそうです。
上の立場の者が下を慈しむのは感動を呼びますが、実践するのはなかなか難しいものです。
アマテルカミのミコトノリを読んで、深く心に落とし込んでいきたいと思うばかりです。
前編は以上となります、最後までお読みいただきありがとうございました!
秘められた日本古代史『ホツマツタヱ』:松本善之助氏著
ホツマ日本の歴史物語1 『アワウタの秘密』:池田満氏著