アシツヒメの父君 大山阿夫利神社 神奈川県伊勢原市

こんにちは!今日は前回ご紹介したコノハナサクヤヒメことアシツヒメの父君四代目ヤマスミカグヤマさんが鎮座する大山阿夫利神社をご紹介します。

訪問した当時はホツマツタヱを知りませんでしたが、参拝したいと思った矢先に呼んで頂きました。

大山阿夫利神社の下社は山の中腹にあり、麓から登山道を歩くと約1.5時間かかります。そのため多くの参拝者はケーブルカーを利用します。

大山のケーブルカー

こちらの神社におられるカグヤマさんの系図をおさらいしたいと思います。カグヤマさんアマテルカミ(天照大神)正妃ホノコヒメ(瀬織津姫)を輩出した名門の家柄オオヤマスミ家のご出身です。

オオヤマスミ家の系図

ホノコヒメ二代目オオヤマスミサクラウチさんコノハナサクヤヒメ四代目カグヤマさんです。

初代オオヤマスミイサナギ・イサナミ様ウヲヤヲキナ(後見の臣)二代目サクラウチさん・三代目カグスミさんは宮中に左近の桜、右近の橘を初めて植えた方々です。

長らく朝廷の重鎮であった由緒正しい家柄と言えます。

大山阿夫利神社由緒

大山阿夫利神社の由緒を見ると、相模国延喜式内の一社、創建は崇神天皇の時代とあります。山頂には祭祀に使われたとみられる縄文土器が発掘されており、この神社の歴史の古さを物語っています。

大山阿夫利神社 拝殿

本社・下社の主祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)、摂社の奥社祭神が大雷神(おおいかつちのかみ)、摂社の前社祭神が高龗神(たかおかみ)となっています。

御祭神にご対面

ケーブルカーを降りて、参道を歩くと大山阿夫利神社の下社に到着しました。

自己紹介と祝詞を奏上すると、御祭神は美鈴の来訪を喜んでおられたものの、深い悲しみに包まれていました。

『一体、どうされたのだろう』と思って見ていると、御祭神は『どうして人々は争うのか、、、』と漏らされたのです。

実は、美鈴が参拝したのは世界の情勢が不安定になった頃でした。連日参拝者の方が祈りに来られていたのでしょうね。

御祭神は世界で何が起きているのかをご存じで、胸を痛めておられたのです。

後々ホツマツタヱを読み、この御祭神が四代目ヤマスミのカグヤマさんだと分かりました。

お若い頃のカグヤマさん:眷属の方に聞いて再現

これは美鈴の推測ですが、恐らくカグヤマさん大山にお入りになられたのだと思います。というのも、大山全体カグヤマさんの気で満ちていたのです。

カグヤマさん第九代アマカミオシホミミ様とは従兄弟同士でもあります。

オシホミミ様箱根の神山にお入りになられたのだから、カグヤマさんが大山にお入りになられたとしても、不思議ではありません。

情けを知る家柄

カグヤマさんにお会いして、オオヤマスミ家が長らく朝廷の重鎮であった理由が分かりました。一言で言うと『情けを知る家柄』なのです。

この情けとは人の心の働きを示す『ヰクラナサケヱダからきており、『他人に良くしようという心根』を指します。

カグヤマさんから感じたのは野心ではなく、ヲヲヤケを立てる精神、哀れ情けを知る高い精神性でした。

心の働きは明確に定義されていた

なぜカグヤマさんだと分かったか

さて、オオヤマスミとは代々世襲されていた名前で、オオヤマスミとだけ聞くと何代目なのか分かりません。

カグヤマさんが『我こそはコノハナサクヤヒメの父である』と名乗った訳でもありません。

では、なぜ御祭神がカグヤマさんだと分かったのかを書きたいと思います。

大山阿夫利神社の下社には、隣接した茶寮があり、中に入ると御祭神をより身近に感じることができます。

茶寮で休憩を取り、次に参拝予定であった近隣にある出雲大社相模分詞を調べていると、

出雲大社 相模分詞

御祭神が『出雲大社に行くのか?御祭神は良く知っているから伝えておこう』と楽しそうにおっしゃったのです。

美鈴はびっくりして思わず振り返ってしまいました。

そして、出雲大社相模分詞クシヒコさんオオクニヌシノミコトと呼ばれる)に大歓迎されるのですが、

この時点ではクシヒコさんのことはよく分かっていませんでした。

出雲の神様と大山の神様がツーカーな理由

当時は『近隣の神社の御祭神同士で交流があるのかな?』と思っていたのですが、

後にホツマツタヱを読んで、カグヤマさん(大山阿夫利神社の祭神)とクシヒコさん(出雲大社の祭神)は同時期にニニキネ様の兄、アスカヲキミに仕えた同僚であり、

義理の叔父、甥の関係であったことも判明します。

クシヒコさん

そして、クシヒコさんの歓迎ぶりから、大山阿夫利神社の御祭神が四代目ヤマスミのカグヤマさんだと悟ったのです。

二代目オオヤマスミサクラウチさんではクシヒコさんと年代が合いませんし、恐らく面識もなかったと思います。

カグヤマさんの涙

実はカグヤマさん伊勢神宮の内宮の地にも御娘のコノハナサクヤヒメと共にお祀りされています。

この時は既にホツマツタヱを読んでいたので、一般的に知られているオオヤマツミノカミカグヤマさんだと分かっていました。

摂社ではありましたが、カグヤマさんはちゃんとお社におられました。

丁寧に参拝した後で、美鈴は思わず『カグヤマさんですよね?』と尋ねたのです。

参拝直前まで晴れていた摂社

すると突然バケツをひっくり返したような大雨が降りました。

美鈴が伊勢神宮に参拝した日は雨の予報でしたが、内宮に滞在している間中晴れていたのです。

『これはカグヤマさんの涙なのだ。きっと色々誤解されてお辛かったのだと思う』

深々とお辞儀をして、カグヤマさんの御前を後にしたのでした。

美鈴がお会いしたオオヤマツミノカミは愛情深い、とっても愛嬌のある優しい方でした。

最後までお読みいただきありがとうございました!

参考図書:『ホツマ辞典』:池田満氏著

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